生鮮品サポートの事例

エノキの事例を交えて、ご提案をいたします

長野県のえのき生産者

自社で培養から収穫まで行う一貫性方式で、200gのえのきを年間1000トン収穫できる。

異物混入防止にこだわっており、1時間ごとの作業服清掃や金属探知機の導入は基本として収穫の自動化やオートチェッカーによる軽量作業の単純化による目視検査ができる環境を整えている。

これにより極力人が製品に触れる回数が減り、同時に鮮度が保持され品質の向上にも繋がっている。

一連の管理体制により、えのき栽培農家としては珍しいJGAPの取得にも成功している。

【相談内容】自社生産品の販路拡大

【悩み】

ほぼ全ての収量をJAに納品しており、たまに紹介等でスーパーや小売に出すこともあるが長続きしない。

JA頼みだと価格や販路のコントロールができず、商品規格もJAの要望を踏襲するしかないので広がりがない

現在より大手の生産者に市場を奪われてきており、売り込み先を新たに見つけていかないといけない。

現状感じている課題、問題点

全国のえのき生産量は年々拡大しており供給過多になっているにも関わらず、JAに頼り切った販路しかないことに危機感を感じている。

現状はJAに納品する物流業者でしかなく、それも外部に市場をどんどん奪われている。

新規販路を見つけないといけないが、経費削減で人件費を削り自身が毎日現場に入らないといけないため動けない。

本当はメーカーとしてこの方向性だと決めたいが、設備や投資が必要で踏み出せない。

やらなければいけないことが漠然としており方針を決めかねているのが実情。

方向性

社長自身が営業に出られないのであれば、なおのこと商品の特徴や強み、PBに対応できる等自社で取り組める業務がまとまったツールが必要です。ツールが社長の分身として営業の補助となる。

現状では営業代行を頼むことも難しいため、まずは自社コンテンツの整理と発信方法の精査を対応可能なターゲットと共に決め、形にしていくことが最善策。

売り方の確定とツール作成からのコンタクト営業が現実的

商品の特徴で差別化するのではなく、見せ方・売り方で差別化する

販路開拓に向けて必要な準備項目

・商品の特徴整理

こだわり、強みを再度整理し、競合との差別化要素を作る。

 

・販路ターゲットと営業手法の選定

基本は小売で良いと思うが、小売に売るにしてもどのように出会い、営業するのか明確にする。

 

・必要な営業ツールの選定

ターゲットに刺さり、且つ営業手法に見合ったツールを選び、構成要素を作る。

 

・補助金制度の整理

商工会等でホームページや営業活動に対して補助金が出ているので確認し活用する。

 

・アクションプランへの落とし込みと実行者の確定

準備項目について、いつまで、誰が、どのように実行していくか大まかなスケジュールに落とし込む。

 

・社長の営業に割ける時間の捻出

営業するための時間、期間を取り決め、商談や展示会、マッチング商談会に出展できるようにする。

弊社の伴走サポート

現状の商品は、スーパー、小売店等の市場に直接的にPRされていないため、ターゲットを決めPRを少なめの経費で促進していく。

同時に、商品の差別化ポイントが明確化されていないため、その魅力を最大化する表現を作成する。

新商品開発においては、金型等の準備事項に多大な経費を有するため、優先させない方針とする。

OEM需要の高まりを考慮し、オリジナル資材対応については、受け入れ可能な環境があることからその強みを生かしたマーケティングを展開していくことが必要。